⑩それから
高校時代の自分が悲しんでいるような気がする。だからいくつかの約束を自分にした。そうすれば彼も安らかになるのではないか。
『10年間の自分』にはもどれないことはよく分かっていた。でも高校時代の自分にも戻れない。どうやっても以前と同じにはならない。こころの形が変わってしまったのだろうか。まるで高校の時に私は一度死んだのだようだ。ユングの本を読むと『死と再生のモチーフ』ということが出てきた。あの日に見た夕日はまさにそういうことではないだろうか。もう元には戻らない。一度死んでしまった。そのかわりに新しい自分が生まれた。それが一度に起きたため混乱したのではないか。
そんな自分の生も死も受け入れて平安な気持ちになれるだろうか。過去に対して否定的になり、区別せず、こころで繋がれるだろうか。
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